千葉県出身の、4人組で幼稚園の頃からの幼馴染。ミュージックステーション初出演時、「日本を代表するカリスマロックバンド」という紹介をされました。「天体観測」は誰もが知る、彼らの代表曲です。(そんな天体観測ですが、発表前の仮タイトルは、「あなたのハートにどっこいしょ」だったそうです笑)昨今ではタイアップ曲を多数発表され、様々なクリエイターたちとのコラボを実現させています。
バンド結成のきっかけ
幼稚園から顔なじみであった4人。ドラムの升秀夫さんが、まずヴォーカルの藤原基央さんを誘います。その理由は、小学校の卒業文集のタイトルが「だまれガチャピン」(もともとは「くたばれガチャピン」で先生に注意されて変更。ちなみに担任の先生のことだったそうです)で、その時から明確に友達になりたいと思うようになったそう。また「藤原は学校でいつでも歌を唄っていて、上手なことを知っていたから。」そして誘い文句は、藤原さんの胸ぐらをつかんで「俺とロックを変えようぜ!!」だったそうです。そのときの藤原さんは、少し引いた感じで、「お、おう笑」という感じだったそうです。笑 藤原さんの他にも、増川さんをヴォーカルとして誘うも、向いていなかったため失敗。升さん自身は当初はベースがやりたかったようですが、友人にゴミ捨て場にドラムが捨ててあること聞きそれを拾い、ドラム担当となります。「彼がドラムを拾わなかったらこのバンドは結成されていなかった」とメンバーは口を揃えて話しています。
バンド結成と引き抜き騒動
1996年2月11日、現体制でコンテストに出場し、それがいまではバンドの結成日として認知されることとなりました。そんなBUMP OF CHICKENですが、ヴォーカル藤原さんの引き抜きの話がありました。バンド活動が少しずつ前進し始めたころ、当時15.6歳の彼らは進路について悩み始める普通の学生でした。将来を考え始め、進学であったり、就職であったりと悩みが出始めたころ、バンド活動も少しずつ停滞気味に。藤原さんは「俺は本気で音楽で飯を食っていく」と誓い、バイトを掛け持ちしながらバンド活動資金のやりくりをしていました。升さん、増川さんは進学を決心し、卒業後には本腰を入れていく意志でした。直井さんは実家が居酒屋であり、調理師免許の取得と大検の取得がバンド活動をする上での絶対条件であると親御さんに言われ取得を目指していました。それぞれのステージで自分自身のやることが大変になっていったころ、ヴォーカリストとして、当時からすでにかなりの評価を受けていた藤原さんに引き抜きの話があったそうです。バンドメンバーをレーベル側でそろえてやるから、今すぐデビューさせてやる、と。それを聞いた他のメンバーは、自身の忙しさや、バンド活動の難しさ、藤原さんのとびぬけた才能に自分たちが足手まといとなっているのではないか、と本気で解散すべきでないか悩んでいたそうです。そんなとき、藤原さんがメンバーに話したことは、「お前らとやってるからこその俺なんだよ。みんなでバンドやろうぜ。俺だけ仲間はずれにしないでくれよ」ということでした。その言葉で自信を失いかけていたメンバーは大号泣し、バンド活動で飯を食っていくんだ、と強く誓ったそうです。今でも本当にほほえましいほどに仲良しの4人。本当にこのメンバーだからこその雰囲気、音楽が、今もなお第一線で活躍されている所以だと私は思います。
様々なクリエイターたちとのコラボ
一番衝撃だったコラボといえば、ヴォーカロイド、初音ミクとのコラボではないでしょうか。当時の私も、最初は困惑していました。大変失礼なことと重々承知ですが、お金に目がくらんでしまったのかと。しかし、今でもメンバーがコラボのときに話すことは、やってみたかった、すごく素敵なことだと思った、という言葉です。そこが一切ぶれない限り、コラボはしていかないのだろうと思っています。また、私の感覚ではありますが、今のコラボに携わっているクリエイターの方々は、きっと私と同じように、若いころに彼らに救われ、自分がプロジェクトの発起人となれる力をつけて、憧れの彼らとともにコラボすることを夢見ていた結果なのかなあと思います。影響を受けたクリエイターは数知れないと思います。だからこそ、今タイアップがかなり多くなってきているのではないかなと、勝手に考察してほくほくしています。
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